ナイトクラブ・ラウンジの開業にかかる費用相場|注意点や流れを解説
ナイトクラブやラウンジの開業は、夢を実現する大きな一歩ですが、その準備には多くの手続きと計画が必要です。物件選びや内装設計、営業許可の取得、スタッフの採用など、各ステップを効率的に進めるためには専門的な知識とサポートが欠かせません。本記事では、開業に必要な申請手続きや重要なポイントを解説し、成功への道筋をしっかりとサポートする「カラオケの窓口」のトータル支援についてもご紹介します。
目次[非表示]
- 1.ナイトクラブ・ラウンジとは
- 2.ナイトクラブ・ラウンジの開業に必要な資金
- 3.ナイトクラブ・ラウンジの開業資金を調達する方法
- 4.ナイトクラブ・ラウンジの開業に必要な資格
- 5.ナイトクラブ・ラウンジの開業に必要な申請
- 6.ナイトクラブ・ラウンジを開業する際の注意点
- 6.1.風営法許可を申請できない場所があるため注意
- 6.2.客室が2室以上ある場合の大きさに注意
- 6.3.段差がある物件に注意
- 6.4.風営法申請者と建物契約人は同一にする
- 7.ナイトクラブ・ラウンジを始めるまでの流れ
- 8.ナイトクラブ・ラウンジを開業する際のポイント
- 8.1.お店のコンセプトを明確にする
- 8.2.内装にこだわる
- 9.ナイトクラブ・ラウンジの開業にはサポートが必要
- 10.ナイトクラブ・ラウンジでのカラオケ設置について
- 10.1.カラオケ機種の選び方
- 10.2.カラオケの契約方法
- 11.ナイトクラブ・ラウンジでのカラオケ設置ならカラオケの窓口へ
- 12.まとめ
ナイトクラブ・ラウンジとは
ナイトクラブ・ラウンジとは、どちらも女性ホステスが接客を行ってくれる夜のお店です。会員制で接客のレベルが高く、接待などで使われることも多いです。一方、ラウンジはクラブよりも少々カジュアルで、女性キャストの年齢層が幅広いことが特徴です。
また、DJが音楽を流し、音楽や踊りを楽しむ施設のことをクラブと言いますが、今回は接客を伴うクラブ・ラウンジや、キャバクラ、ホストクラブなどを含んだナイトクラブについてご紹介いたします。
風営法では、「特定遊興飲食店営業」に関して以下のように定められています。
この法律において「特定遊興飲食店営業」とは、ナイトクラブその他設備を設けて客に遊興をさせ、かつ、客に飲食をさせる営業(客に酒類を提供して営むものに限る。)で、午前六時後翌日の午前零時前の時間においてのみ営むもの以外のもの(風俗営業に該当するものを除く。)をいう。 |
引用:風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律 | e-Gov 法令検索
そのため、ナイトクラブは「設備を設けて客に遊興をさせている」「午前0時以降も酒類の提供・飲食・遊興をさせる」もので、午前0時以降は遊興させない場合は「深夜酒類提供飲食店営業」となります。
ナイトクラブ・ラウンジの開業に必要な資金
ナイトクラブやラウンジの開業資金は最低でも1,000万円から1,500万円程度必要と言われています。
開業資金は、
- 物件取得費用
- 内装費用
- 設備費用
- 運転資金
の4つに分けられます。
物件取得費用は、前賃料(賃料1ヶ月分)、保証金(賃料の6ヶ月~10ヶ月分)、礼金(0~賃料の2ヶ月分)、そして仲介手数料(賃料1ヶ月分)がかかります。
内装費用は壁紙の貼り替え、電気工事、ガスや水道の配管工事など、設備費用はキッチン設備、インテリア、レジ、カラオケ機材などの購入・設置などが含まれます。
また、開業後の運転資金として、仕入れ、広告宣伝費、人件費、家賃、水道光熱費なども見込んでおく必要があります。
ナイトクラブやラウンジの開業は内装費用に力を入れることでクラブ特有の高級感を演出することができますので、内装をこだわる場合にはその分の費用を計算しておくと良いでしょう。
開業時の運転資金は6ヶ月~1年分を目安として用意しましょう。
ナイトクラブ・ラウンジの開業資金を調達する方法
開業資金を全て自己資金で用意するのが難しいという場合には、以下の方法で開業資金を調達しましょう。
- 銀行で融資を受ける
- 日本政策金融公庫から融資を受ける
- 知人・親族から借りる
- クラウドファンディングをする
日本政策金融公庫から融資を受けるのは開業の際に一般的な方法です。日本政策金融公庫では、融資の対象となる業種として以下のように記載されています。
社交業 |
引用:ご融資の対象となる方
風俗営業の許可が取れていれば、融資を受けられる可能性がありますので、公式サイトなどから詳細を確認し、相談してみると良いでしょう。
参考:日本政策金融公庫
知人・親族から借りるというのも一般的ですが、親族・友人といってもお金を借りる際にはしっかりと書類を揃えておき、トラブルにならないように注意する必要があります。
最近では、クラウドファンディングで資金調達をすることも増えています。資金調達だけでなく、宣伝効果によって開業前に顧客を獲得することもできるでしょう。しかし、目標額に達しなければ資金調達が難しいことや支援者のリターンやプロジェクトの運営に手間がかかることもあります。
ナイトクラブ・ラウンジの開業に必要な資格
ナイトクラブやラウンジを開業する場合に必要な資格は、「食品衛生責任者」と「防火管理者」です。
食品衛生責任者は飲食店など食品を扱う施設で必要となる資格の一つです。資格取得のためには、各都道府県が実施する講習会を受講し、修了する必要があります。1日の受講で修了することができますので、早めに取得しておきましょう。
参考:食品衛生責任者について
防火管理者は、多数の人が利用する建物や施設において、火災予防や防火対策を統括する責任者です。飲食店やナイトクラブ、ラウンジなどでは、収容人数や建物の規模に応じて、防火管理者の選任が義務付けられています。
参考:防火・防災管理講習
ナイトクラブ・ラウンジの開業に必要な申請
ナイトクラブ・ラウンジの開業に必要な申請は、
- 飲食店営業許可
- 風俗営業許可(特定遊興飲食店営業許可)
- 開業届
です。
ナイトクラブやラウンジで飲食物を提供する場合、保健所から「飲食店営業許可」を取得する必要があります。食品衛生責任者の資格は、所定の講習会に参加することで取得可能です。
ナイトクラブやラウンジで遊興を提供したり、女性スタッフが接客をする場合は、「風俗営業許可」を取得しなければなりません。
申請は公安委員会(通常は管轄の警察署)で、店舗の構造や場所が風俗営業法の基準を満たしていることが条件です。許可を取得するには、一定の要件を満たした設備や立地であることが必要です。
事業を開始する際、税務署へ「個人事業の開業・廃業等届出書」を提出する必要があります。この届出は、開業日から1ヶ月以内に行い、事業の正式な登録を行うためのものです。店舗の営業開始に伴い、労働基準監督署や公共職業安定所(ハローワーク)への届出も、従業員を雇用する場合には必要です。
これらの申請は、事業を合法的に運営するために欠かせない手続きです。各手続きには必要な書類や条件が異なるため、事前に詳細を確認し、確実に準備を進めることが重要です。行政書士などの専門家に相談することで、スムーズな申請手続きができる場合もあります。
ナイトクラブ・ラウンジを開業する際の注意点
ナイトクラブやラウンジの開業には、法的な規制や物件選定における細かな条件をクリアする必要があります。特に、風営法の適用範囲は厳しく、これに違反すると営業停止や罰則の対象になることがあります。以下の注意点を事前に把握し、適切な準備を行うことが重要です。
風営法許可を申請できない場所があるため注意
風営法の規定により、ナイトクラブやラウンジは申請可能な地域が制限されています。都道府県の考案委員会によって基準は異なりますが、学校や病院などの公共施設の近隣では風営法の許可を取得できないケースが多いため、物件の立地選定は慎重に行う必要があります。
都市計画や地域条例に基づいて、営業可能な場所かどうかを確認してから物件を決定することが重要です。
客室が2室以上ある場合の大きさに注意
風営法では、ナイトクラブやラウンジにおける客室の構造や広さに関する規定も存在します。特に、客室が2室以上ある場合、それぞれの広さが16.5㎡以上の基準を満たしていなければなりません。
参考:風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則 | e-Gov 法令検索
これに違反すると、営業許可が下りない場合があるため、内装工事を行う際には専門家に相談し、基準を満たす設計をすることが求められます。
段差がある物件に注意
物件内に段差がある場合は、風営法上の障害となる可能性があります。風営法では、「客室の内部に見通しを妨げる設備を設けないこと。」とあり、高さが1m以上あるものは見通しをさえぎるものに該当するケースがあります。階段の上にソファーなどが置かれており、見通しをさえぎるとされてしまうこともありますので、風営法専門の行政書士などに現地確認をしてもらうと安心です。
参考:風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則 | e-Gov 法令検索
風営法申請者と建物契約人は同一にする
風営法の申請を行う際には、申請者と建物契約人が同一でなければなりません。申請者と契約人が異なる場合、建物オーナーから使用承諾を得られない可能性があります。
そのため、物件を借りる際は、契約の名義と営業許可を申請する人が一致しているかをしっかり確認することが必要です。事前に物件オーナーや不動産業者と話し合い、契約内容を調整しておくとスムーズです。
ナイトクラブ・ラウンジを始めるまでの流れ
ナイトクラブやラウンジを開業する際は、計画を綿密に立て、各段階をスムーズに進めることが成功の鍵です。以下は、開業に至るまでの基本的な流れを説明します。
資金調達
開業資金を準備するためには、自己資金の確保や金融機関からの融資、投資家からの支援を検討します。日本政策金融公庫や地元の信用金庫などが提供する低金利融資を活用し、必要資金を確保することが多いです。資金調達を行う際は、明確な事業計画を作成し、実現可能性を示すことが求められます。
コンセプト決定
成功するためには、他店舗との差別化を図るユニークなコンセプトを設定することが重要です。音楽のジャンル、内装のテーマ、サービス内容、ターゲット層などを考慮して、魅力的なコンセプトを決定します。コンセプトが明確であるほど、ブランディングや広告の方向性が明確になります。
店舗決定
次に、営業を行うための店舗を選定します。立地は集客に大きな影響を及ぼすため、ターゲットとなる客層が多く訪れるエリアを選びましょう。また、店舗は風営法の条件を満たす必要があり、周辺の施設や条例を確認することが欠かせません。
夜のお店に特化した物件情報サイト「よるみせナビ」では、ナイトクラブやラウンジ開業にぴったりの物件を検索していただけます。良い物件がなくても、新しく条件に合う物件が出てきたときに知らせてくれるため、物件探しが難航している方はぜひご活用ください。
よるみせナビ
カラオケ契約
物件が決定したら、必要なカラオケの契約も進めておきましょう。
契約時には、マイクやスピーカー、アンプや液晶モニターなどが別途必要な場合があります。
カラオケ業者によっては全て一括でレンタルしてくれるところもありますので、アフターフォローやサービスを確認したうえでカラオケ業者を選定すると良いでしょう。
カラオケ契約を進めるなら、ぜひ一度カラオケの窓口にご連絡ください。カラオケ導入のみならず、物件探しや経営相談までトータルプロデュースさせていただきます。
カラオケの窓口
内装・備品の準備
ナイトクラブやラウンジに適した内装を整えるため、専門業者を選び、内装デザインを進めます。音響設備や照明機器、家具などの備品も同時に揃える必要があります。内装の設計は、コンセプトに沿ったデザインで顧客を引き込むための重要なポイントです。
ロゴ作成
ロゴはブランディングの一環として、視覚的な印象を強める役割を果たします。プロのデザイナーに依頼して、店舗の雰囲気やコンセプトを反映したロゴを作成すると、認知度が向上します。
資格取得・書類提出
ナイトクラブやラウンジの開業には、風俗営業許可を始めとする各種資格や許可証の取得が必要です。食品衛生責任者や防火管理者の資格も、場合によっては取得することが求められます。これらの書類は開業準備期間中に整えておく必要があります。
仕入れ先の決定
提供する飲料や食品の品質は店舗の評価に直結します。信頼できる仕入れ先を選び、長期的な取引を前提とした契約を行いましょう。
求人募集
運営に必要なスタッフを採用します。接客やバーテンダーなど、各ポジションに適した人材を確保し、研修を行いサービスの品質を向上させます。求人はインターネット、業界誌、SNSなどで広く募集を行いましょう。
広告・宣伝
開業に向けての宣伝活動は、店舗の認知度を高めるために欠かせません。SNSやウェブサイト、広告媒体を活用して、オープン前から話題を集めることが重要です。特に、ターゲットとなる客層にアプローチする効果的な手法を取り入れましょう。
ナイトクラブ・ラウンジを開業する際のポイント
ナイトクラブやラウンジを開業する際は、成功の鍵となるポイントを押さえることが重要です。以下では、お店の魅力を高め、長期的な運営を確実にするためのポイントを解説します。
お店のコンセプトを明確にする
開業前に、他店との差別化を図るためにコンセプトを明確にすることは非常に重要です。コンセプトは店舗のデザイン、メニュー、イベントの内容などすべてに影響を与えます。
ターゲットとなる客層や、競合との差別化ポイントを明確にし、そのニーズに応えるサービスを提供することで、リピーターを獲得しやすくなります。コンセプトが明確であれば、広告やプロモーション活動も一貫性を持って行うことができます。
ナイトクラブやラウンジは、開業後も運転資金が必要です。開業直後は収益が安定しないことが多く、運転資金が不足するとスムーズな運営が困難になります。
家賃、人件費、光熱費、仕入れ費用などを考慮し、最低でも半年から1年分の運転資金を確保しておくことをおすすめします。これにより、予期せぬ事態が発生しても経営が行き詰まるリスクを低減できます。
内装にこだわる
内装は来店者にとって店舗の第一印象を決める要素です。特に、ナイトクラブやラウンジでは、空間の雰囲気や装飾が顧客の満足度に直結します。照明や音響、家具の配置など細部にこだわり、顧客が心地よく過ごせる空間を提供することが大切です。
また、内装はコンセプトを体現する重要な要素でもあるため、統一感を持たせることが求められます。プロのデザイナーに依頼し、独自性を持たせたデザインを取り入れると、より魅力的な店舗を作り上げることができます。
ナイトクラブ・ラウンジの開業にはサポートが必要
ナイトクラブやラウンジの開業は、物件選定から内装設計、スタッフの採用、営業許可の取得まで、多くの準備を必要とします。これらのプロセスは複雑であり、初めての開業者にとっては大きな負担となることが少なくありません。特に、風俗営業許可や食品衛生責任者の設置、消防法に基づく防火管理者の選任など、法的手続きには専門的な知識が必要です。
さらに、内装や音響設備の設置、運転資金の確保、効果的な広告戦略の立案も成功に欠かせない要素です。これらの作業を一人で行うことは難しく、経験豊富なパートナーのサポートを受けることで、効率的に準備を進められます。
「カラオケの窓口」では、ナイトクラブやラウンジの開業に向けた総合的なサポートを提供しています。カラオケ機器の導入やメンテナンスにとどまらず、内装設計や設備手配、営業許可取得のサポートまで、トータルで支援を行っています。専門的な知識を持つスタッフが、開業者のニーズに合わせたプランを提案し、スムーズな開業を実現します。ナイトクラブ・ラウンジの開業を成功させるために、ぜひ「カラオケの窓口」を活用してください。
カラオケの窓口
ナイトクラブ・ラウンジでのカラオケ設置について
カラオケの設置は、ナイトクラブやラウンジの雰囲気を高め、お客様の滞在時間を延ばすための有効な手段です。歌を通じたコミュニケーションは、お客様同士やスタッフとの交流を促進し、追加のドリンク注文などにもつながります。適切な機種を選び、契約形態や設置費用を理解しておくことが、スムーズな運営に役立ちます。
カラオケ機種の選び方
ナイトクラブやラウンジで使用するカラオケ機種を選ぶ際は、店舗の規模や客層を考慮することが大切です。業務用通信カラオケ「DAM」は、本人映像や高音質が魅力で、幅広い年齢層に対応可能です。特に小規模な店舗では、コンパクトな機種を選ぶことで、スペースを有効活用できるだけでなく、メンテナンスも簡単です。また、採点機能などコンテンツ要素が重要であれば、プレミアムモデルを選ぶことで、より高品質な体験を提供できます。
カラオケの契約方法
カラオケの導入方法には、「レンタル」と「購入」の2つの契約形態があります。レンタル契約は初期費用を抑えて導入でき、メンテナンスや修理サービスが含まれていることが多いため、開業直後の経済的な負担を軽減できます。一方、購入は初期費用がかかるものの、長期的にはコストを抑えられる可能性があり、機器を自由にカスタマイズできるのがメリットです。店舗の運営計画や予算に応じて、最適な契約方法を選択することが重要です。
ナイトクラブ・ラウンジでのカラオケ設置ならカラオケの窓口へ
ナイトクラブやラウンジの開業を考えているなら、「カラオケの窓口」に相談することをお勧めします。カラオケ機器の導入だけでなく、開業に必要な準備全般にわたってサポートを受けることができます。内装や厨房機器の手配、営業許可の申請、スタッフの募集、店舗PRなど、あらゆるニーズに応じた支援が可能です。多くの開業を手掛けた経験豊富なスタッフが、あなたのビジネスをトータルプロデュースし、成功へと導きます。カラオケの設置をお考えの際は、「カラオケの窓口」にご相談ください。
お問い合わせ|カラオケの窓口
まとめ
ナイトクラブやラウンジの開業は、多岐にわたる準備と手続きが必要です。飲食店営業許可や風俗営業許可、開業届の取得などの法的手続きに加え、内装設計や設備の準備、スタッフの採用、広告戦略なども成功への重要なポイントです。開業を円滑に進めるためには、経験豊富な専門家のサポートを受けることが大切です。
「カラオケの窓口」では、カラオケ機器の導入をはじめとし、内装設計、必要な営業許可の取得支援、従業員募集、店舗PRなど、開業に向けたトータルサポートを提供しています。スムーズに準備を進め、安心して開業を迎えるために、「カラオケの窓口」のサポートをぜひご活用ください。
お問い合わせ|カラオケの窓口